IT資格の登竜門である基本情報技術者試験(FE)の対策まとめです。時間が無くてアルゴリズムの問題を捨ててしまっても合格することはできます。午後の選択問題の対策や勉強を効率的に学習することで、合格が一歩近づきます。
- 基本情報技術者試験について
- 資格取得をすると就職活動や転職活動では有利になる
- 合格率は?
- 過去問と解答は無料で公開されている
- 午前はどこまで勉強すれば良い?
- 午後の対策:午前の知識で点数化を図る
- 勉強時間について
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基本情報技術者試験について
基本情報技術者試験は経済産業大臣が行う国家試験です。
試験時間・出題数(解答数)
試験時間
午前:9:30~12:00(150分)
午後:13:00~15:30(150分)
出題数
午前:出題数:80問 解答数:80問
午後:出題数:13問 解答数:7問
(公式HPから引用https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html)
午前、午後ともに60%の正答で合格です。午前午後ともに選択式なので、運が良ければ合格します。
資格取得をすると就職活動や転職活動では有利になる
資格取得をすると就職活動や転職活動では有利になります。情報に関する最低限の基礎知識を兼ね備えているという保証になるからです。プログラマやSEなどのIT系の技術者として就職する場合は、実務経験が無くてもFEを取得していることで現場にはやく入れる場合も多いです。また、受験費用の負担や祝い金が出る会社もたくさんあります。
合格率は?
年度によって合格率は違いますが、概ね25%程度で推移しています。
参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報
過去問と解答は無料で公開されている
基本情報技術者試験の過去問は独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)の公式サイトで公開されいます。
簡単な講評も付いていますが、詳しい解説は掲載されていません。解答のみだと厳しいと感じる方には、解説も掲載されている市販の過去問題集を利用されるといいでしょう。
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午前はどこまで勉強すれば良い?
午前は4択式ですので、勉強しなくても25%は取れます。
そこで、半分確実に正解出来れば、あとの半分で1/4の正解をすれば十分です。
50%(わかった問題)+50%×25%(わからなくても1/4はあたる)
=62.5%
また、まったくわからない問題の他に
消去法で2つ削れたけどあとの2つで迷う
なんてこともよくあると思います。
50%(わかった問題)+25%×25%(わからなくても1/4はあたる)+25%×50%(2択に絞れた)
=68.75%
2択に絞れた問題が25%の場合、7割近くとれる計算になります。まずは、このラインを目指しましょう。このラインまで到達出来れば、午後の対策に移ります。ここで、これ以上午前に勉強時間をかけてしまうことは、午後の対策不足に繋がりますので注意しましょう
午後の対策:午前の知識で点数化を図る
問1のセキュリティと問2~問7の選択問題は、午前の知識でとれます。
問1~問7まで満点をとれれば60%となり、合格になる計算になります。
問8のデータ構造とアルゴリズム、問9~13の言語問題で、残りの点数を稼いでいくことになります。これら2つは対策に時間がかかりますので、遅くとも試験1か月前にはとりかかりましょう。
問8 「データ構造とアルゴリズム」について
だいたいここで合否が分かれます。初見では厳しいです。ソートや探索など、基本アルゴリズムを押さえて、「このプログラムはこのように動くはずだ」というあたりをつけて動きを追っていくことをお勧めします。知っているアルゴリズムが出たらラッキーです。確実に点数化しましょう。
問9~13 「言語問題」について
プログラムの経験が無い人は表計算で勝負しましょう。
絶対参照・相対参照・相対表現を押さえておけば半分程度は正答出来るはずです。
言語の対策は、100時間単位で時間がかかってしまうのでおすすめしません。その時間で午前や午後の選択問題の正答率を上げることに使った方が合格への近道です。
勉強時間について
350時間コース(推奨勉強時間)
1日3.5時間を100日続けるコースです。ここまで勉強すれば確実に受かるでしょう。
- 午前勉強 100時間
- 午後アルゴリズム勉強 50時間
- 表計算対策 10時間
- 午前過去問10回分 解答25時間 確認25時間 50時間
- 午後過去問10回分 解答25時間 確認25時間 50時間
- 正答率の低い部分の苦手対策 90時間
1日7時間やれば50日で出来ますが、午後問には集中力が必要ですので、勉強方法に注意が必要です。アルゴリズムだけで7時間勉強というのは厳しいと思います。集中力のいる午後問を先にやり、集中力が切れてきたら午前問に移行しましょう。
200時間コース(現実的勉強時間)
1日2時間を100日続けるコースです。余裕はないですが、現実的に合格を目指すにはこれくらいの勉強時間は必要でしょう。
- 午前勉強 100時間
- 午後アルゴリズム勉強 40時間
- 表計算対策 10時間
- 午前過去問5回分 解答12.5時間 確認12.5時間 25時間
- 午後過去問5回分 解答12.5時間 確認12.5時間 25時間
150時間コース(プログラミング経験のある人)
アルゴリズムと言語が出来る人は1日3時間を50日で余裕です。
100時間コース(未経験で合格できる最低ライン)
1日5時間を20日でいけます。本気を出せば1週間で6割を目指せるでしょう。
- 午前勉強 70時間
- 午後アルゴリズム勉強 0時間(アルゴリズムは捨てます)
- 表計算対策 10時間
- 午前過去問2回分 解答5時間 確認5時間 10時間
- 午後過去問4回分 解答10時間 確認10時間 10時間
アルゴリズムを捨てる分、午後の選択問題で出る内容は、午前対策の内に確実にとれるようになっておきましょう。短期集中で、暗記したことを忘れづらいというメリットもあります。
午後の対策に時間がかかることを考慮し、はやめに午前を切り上げることが重要でしょう。また、午後の勉強の間に午前に暗記したことを忘れてしまうこともありますので、並行して勉強することも大切です。
また、午前の問題集や参考書を1周回した後、他の本に移るのはおすすめしません。1冊の本を4~5回まわすことを目標としましょう。ここら辺は受験のテクニックと一緒です。
30時間コース(運が良ければ)
非現実的ですが、試験日まで3日しかない場合もあるでしょう。
そうしたら、問題を解くのではなく、解答をひたすら読んでください。3週くらいまわせば頭に入るはずです。そしたら残りの時間で問題演習です。
- 問題集もしくは参考書 20時間(午前と午後の過去問を基にした問題集が良いでしょう。)
- 過去問 解答・確認 10時間
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