平成28年度春期から始まった新しい資格試験ですが、名称の分かりにくさもあり、なかなか世間に浸透していないようです。
似た名称の「情報セキュリティスペシャリスト試験」や「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」とは異なりますので注意してください。
ここでは、情報セキュリティマネジメント(SG)について紹介していきます。
- 1.情報セキュリティマネジメント(SG)試験とは?
- 2.SG試験の対象者は?
- 3.SG試験の出題範囲は?
- 4.SG試験の合格率は?
- 5.情報セキュリティマネジメント(SG)試験合格に必要な勉強時間
- 6.とにかく過去問を解く勉強方法がおすすめ
- 7.始まったばかりで何度も低い今がチャンス
1.情報セキュリティマネジメント(SG)試験とは?
情報セキュリティマネジメント(SG)試験は、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。〈共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)レベル2相当〉
引用: 情報セキュリティマネジメント試験とは|情報セキュリティマネジメント試験
2.SG試験の対象者は?
- 業務で個人情報を取り扱う全ての方
- 業務部門・管理部門で情報管理を担当する全ての方
- 外部委託先に対する情報セキュリティ評価・確認を行う全ての方
- 情報セキュリティ管理の知識・スキルを身に付けたい全ての方
- iパス(ITパスポート試験)合格から、さらにステップアップしたい全ての方
引用: 情報セキュリティマネジメント試験とは|情報セキュリティマネジメント試験
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構では、上記のような方を対象受験者としています。
上位レベルの情報セキュリティスペシャリスト試験(スキルレベル4)は主にシステム開発技術者を対象としているが、当試験はITを利用する全ての人材を対象としている。
また、スキルレベル2の試験は、これまでシステム開発技術者向けの基本情報技術者試験のみであったが、当試験の新設により、ITパスポート試験(スキルレベル1)合格者の次のステップアップ試験としての位置付けが想定される。
引用: 情報セキュリティマネジメント試験 - Wikipedia
同じスキルレベル2の基本情報技術者試験と比べると、大きな違いは下記2点です。
- エンジニアではなく、技術者ではない一般向けの試験である。
- 基本情報技術者試験の鬼門である、午後のアルゴリズムや言語問題がない
特徴1:エンジニアではなく、技術者ではない一般向けの試験である
TOEICや簿記などと並び、就活生などに人気のある資格、ITパスポート試験の上位試験という位置づけです。
ITパスポート試験は文系の大学生や新入社員の受験者も多く、ITパスポート試験に合格した方の、さらなる目標となります。
実際に試験を受けられる方は30後半から~40代の方が多いようです。仕事や部門の管理職となる方が会社から受けるように勧められるのかもしれません。
特徴2:基本情報技術者試験の鬼門である、午後のアルゴリズムや言語問題がない
同じスキルレベル2の基本情報技術者試験は技術者向けの試験となっています。
ですので、プログラミングの知識が求められます。
プログラミングの問題は、経験の無い方には少しの勉強時間では点数が取りづらいものです。
暗記では歯が立たなく、プログラミングの入門書を買ったはいいけど途中で挫折し、プログラム言語とアルゴリズムを捨て、午後の点数が届かないというのはよくあるパターンです。
実際に、実務とはあまり関係ないような問題で、読解力や問題のクセを見抜けるようになるまで勉強する時間は心が折れるものです。
その点、情報セキュリティマネジメント(SG)試験は知識のみ問われますので、勉強をして暗記をすれば合格出来る試験となっています。
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3.SG試験の出題範囲は?
セキュリティマネジメントという試験なので、セキュリティや知的財産権や労働関連の法律が問われます。
また、情報とも名前が付きますのでシステムや技術、マネジメントの知識も問われます。
基本情報技術者の出題内容と被る部分も多いようです。
4.SG試験の合格率は?
29 年度秋期試験の合格率は50.4%でした。
基本情報技術者試験の合格率が21.8%だったことと比べると、難易度は簡単で合格しやすいようです。
しかし、学生の合格率は23.3%と、社会人経験が無いと合格しづらい傾向にあるようです。
逆に、社会人として関連法規を知っている方であれば合格は簡単なようです。
参考:平成 29 年度秋期情報処理技術者試験(情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験)の合格者を発表
5.情報セキュリティマネジメント(SG)試験合格に必要な勉強時間
同じスキルレベル2の基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は200~350時間です。
SG試験はプログラミングやアルゴリズムが無い分、必要勉強時間は少なくなります。
概ね、150~200時間の勉強時間を確保すれば合格圏内に入るでしょう。
6.とにかく過去問を解く勉強方法がおすすめ
過去問は独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)の公式サイトで公開されいます。
簡単な講評も付いていますが、詳しい解説は掲載されていません。解答のみだと厳しいと感じる方には、解説も掲載されている市販の過去問題集を利用されるといいでしょう。
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7.始まったばかりで何度も低い今がチャンス
平成28年度春期から始まった情報セキュリティマネジメント(SG)試験ですが、名称の分かりづらさからか知名度もあまり高くないようです。
まだ始まったばかりで、難易度もそんなに難しくはありません。
転職のアピールなどにはちょうどよい資格かと思いますので、受験を検討されてみてはいかがでしょうか?
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